Archive for 2009年7月

プラセンタ療法

7月 29th, 2009

プラセンタ療法とは

 ヒト胎盤から抽出された有効成分を注射・点滴・内服などにより病気の治療に用いる療法です。

 プラセンタの有効成分

  各種成長因子(肝細胞増殖因子・神経細胞増殖因子・上皮細胞増殖因子

  コロニー形成刺激因子・インシュリン様成長因子など)

  サイカトイン(インターロイキンIL-1,2,3,4他)=12まで含有量測定

   ミネラル・ビタミン・アミノ酸・様々な酵素・核酸

 

 プラセンタ療法の位置づけ

  予防医学‥‥‥病気予防・アンチエイジング(老化防止・若返り)=アメリカンスタイル

  疾患治療‥‥‥下記参照

 

 プラセンタ療法の薬効・薬理

 自律神経調整作用・内分泌調整作用・免疫賦活作用・抗酸化作用・肝機能改善作用

   基礎代謝亢進作用・血行促進作用・抗炎症作用・創傷治癒促進作用・美肌作用

   細胞呼吸促進作用・抗疲労作用

 

プラセンタ療法の適応疾患

   疲れ・不眠・肩こり・腰痛・筋肉痛・関節痛・シミ・くすみ・肌荒れ・皮膚乾燥症・冷え性

 しもやけ・更年期障害・自律神経失調症・月経困難症・生理不順

  アレルギー疾患(アトピー・喘息・リウマチ)、膠原病・脳卒中後の神経麻痺

  肝機能障害(保険適用※ラエンネック)・胃十二指腸潰瘍・胃腸障害・便秘症

貧血は怖い。

7月 29th, 2009

    毎日の診察でよく貧血の患者さんが見受けられます。実はこの貧血症というのはクセモノで、
貧血の原因には色々ありますが、ほっといていいものとほっといたら酷い目に遭わされるものがあります。
一つの例を挙げますと、ある男性の患者さんが腰痛で来られ、
諸検査をしましたがこれと思われる原因が確定できませんでした。ところが、
血液検査で軽い貧血を認め、念のために便潜血検査を行なったところ、
陽性という結果で、ご本人は痔主ということでこれ以上の精密検査を拒まれました。

   その後、色々説得をして大腸検査(大腸ファイバー検査)を受けて頂き、
結果は大腸に早期癌が見つかりました。
めでたく切除ができ、その後、嘘みたいに腰痛が治ってしまったのです。
つまり、命拾いをされたわけです。
皆さんも人事と思わずくれぐれもご用心を!

メタボリックシンドローム

7月 29th, 2009

   わが国では近年『肥満』、『高血圧』、『糖尿病』、『高脂血症(コレステロールや中性脂肪が高いこと)』など、年を取るのとともに、年齢にあった良い食生活ができていないことや運動不足などで、このような『生活習慣病』といわれる病気を抱える人が多く見られるようになりました。生活習慣病は、それぞれが心臓血管病変を引き起こす危険因子となりますが、特にカギを握るのが、肥満です。
 肥満、つまり体に過剰な脂肪分が蓄積することによって、動脈硬化性疾患を中心とする多彩な疾患の基盤になっていることは周知の通りです。2002年にWHO(世界保健機構)は動脈硬化性疾患が世界の全死因の30%に達していることと、肥満の解消は国の健康政策の中で最も重要な対策の一つとして示しました。肥満を大きく分類すると、お腹の周りを中心とする上半身に脂肪が多く付く『リンゴ型』と言われるタイプとお尻や太ももを中心とする下半身に脂肪が多く付く『洋ナシ型』と言われる二つのタイプに分けられます。前者は内臓の周辺に脂肪が多く付いているタイプで、後者は皮下脂肪が主に蓄積しているタイプです。そして、生活習慣病のリスクを上げると言われているのは内臓脂肪の方です。内臓周辺に脂肪が多く蓄積してしまうと、体の代謝バランスが崩れ、他の種々な生活習慣病の引き金になることが分かっています。我々の医療の場においては、単純に体重や肥満度の計算だけでなく、こういった肥満の種類も考慮して、疾患としての肥満症、つまりよりリスクの高い内臓脂肪の蓄積状態を医学的に診断し、治療対象にすることが重要です。
 生活習慣病が危険なところは、病態がいくつか重なることによって、動脈硬化のスピードがさらに進み、脳卒中や心筋梗塞など、命にかかわる病気のリスクがそれだけ跳ね上がることです。ある調査では、前述の四つの病態(肥満、高血圧、糖尿病、高脂血症)のうち二つある人は、全くない人に比べて心臓病の危険度が10倍近くあり、三つ以上ある人では31倍にもなるという結果が出ています。
     このように、病態が重複している状態を『代謝異常症候群(メタボリックシンドローム)』と呼びます。以下の危険因子の中で、三つ以上当てはまれば診断できます。
①腹部肥満(ウエスト径)が男子85cm女子90cmを超えた場合
②中性脂肪が150mg/dl以上の場合
③HDLコレステロール(善玉コレステロール)が男子40mg/dl、女子50mg/dl
                      を下回った場合
④収縮期血圧(上の血圧)が130mmHg以上
拡張期血圧(下の血圧)が85mmHg以上 の場合
⑤空腹時血糖が110mg/dl以上の場合
 日本の成人男性の約20%近くが.該当すると言われているから、決して他人事ではありません。内臓脂肪を減らし、メタボリックシンドロームを防ぐために、皆様も改めて生活習慣を見直してみませんか?規則正しく、バランスの良い食生活や適度な運動習慣などに生活改善することで、リスクは十分軽減できます。

ヒポクラテスの誓い

7月 29th, 2009

医の実践を許された私は、全生涯を人道に捧げる。

恩師に尊敬と感謝を捧げる。

良心と威厳をもって医を実践する。

患者の秘密を厳守する。

医業の名誉と尊い伝統を保持する。

同僚は兄弟とみなし、人種、国家、社会的地位の何故によって、患者を差別しない。

人間の生命の受胎のはじまりを至上のものとして尊ぶ。

いかなる弾圧にあうとも人道に反した目的のために、我が知識を悪用しない。

以上は自由意志により、また名誉にかけて、厳粛に誓うものである。