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朝食抜きの人は動脈硬化リスクが高くなる。

11月 8th, 2017

朝食を抜く習慣が、非冠動脈性(非心血管性)および全身性のアテローム性動脈硬化症のリスク増加と関連することが、スペイン・Centro Nacional de Investigaciones Cardiovasculares Carlos IIIのIrina Uzhova氏らの研究で示されました。

Journal of the American College of Cardiology誌2017年10月10日号に掲載されました。

著者らは、心血管疾患リスク因子および無症候性アテローム性動脈硬化症の存在・分布・進展と、朝食パターンとの関係を調べた。

40~54歳の4,052人の参加者から、生活習慣、複数の血管内イメージングデータ、臨床共変量を収集しました。

朝食パターンは以下の3つで検討しました。
・高エネルギー朝食:朝食が1日の総エネルギー摂取量の20%超(全体の27%)
・低エネルギー朝食:朝食が1日の総エネルギー摂取量の5~20%(全体の70%)
・朝食抜き:朝食が1日の総エネルギー摂取量の5%未満(全体の3%)

分析の結果、朝食抜きは高エネルギー朝食と比べて、従来の食事性心血管疾患リスク因子の存在とは関係なく、非冠動脈性(非心血管性)アテローム性動脈硬化症及び全身性アテローム性動脈硬化症の高い有病率と関連していました。

試験の共著者であるTufts大学(マサチューセッツ州、ボストン)のJose L. Penalvo氏は、本研究から得られるメッセージは単純なもので、「より良い朝食を食べれば、動脈のプラーク発生をより予防することができる、ということである」と、theheart.org | Medscape Cardiologyに対し述べました。

Penalvo氏は、朝食を抜くことは他の行動を招く傾向がある点も付け加えました。

「朝食を食べれば、午前中に空腹になることはなく、自動販売機でスナックを買って食べたりすることもないだろうし、そのほかの似たような行動もしないだろう」