ライフスタイルに合った糖尿病の治療と対策

2月 26th, 2018 by 曽野医院 コメントはありません »

2018年1月23日、日本イーライリリー株式会社と日本交通株式会社は、共同で「ライフスタイルに合わせた糖尿病の治療と対策セミナー」を都内において開催されました。

仕事上普段座りっぱなしの方々はなかなか運動の機会は少なく、糖尿病の対策及び治療についてどうすればいいか?良いアドバイスを頂いたと思います。

糖尿病とは

① 空腹時血糖 126mg/dL以上

②    随時血糖 200 mg/dL以上

③    HbA1c(ヘモグロビンA1c) 6.5%以上

上記3つのうち2つ以上該当すれば診断されます。

1つであれば糖尿病予備軍として要注意です。

糖尿病は治療して良くなっても、治療を中止したらまた悪化する継続的に治療が必要な病気です。糖尿病は血管の病気です。動脈硬化を起こし、血管を脆く、硬くさせます。

糖尿病は三大合併症(網膜症(失明になる可能性)、腎症(透析になる可能性)、神経障害(手足のしびれ、知覚低下など))を始め、脳、心血管障害、癌、認知症などの発症と大きく関り、決して油断できません!

糖尿病はⅠ型糖尿病とⅡ型糖尿病があり、Ⅱ型糖尿病の治療は主に食事療法、運動療法で行われ、不十分場合に薬物療法を行います。(Ⅰ型はインスリンの投与が必要です。)

特に薬物療法は飲む回数や飲み方は主治医とよく相談しなければなりません。低血糖(血糖の下げ過ぎ)、気分不良などの副作用にも注意が必要です。特にお年寄りは認知の低下などで上手く家族や主治医に症状を伝えることができないことがあり、不可逆的な脳障害などを引き起こすことがあり、要注意です。

食事療法は糖質、栄養の偏りに注意し、「単品・シンプル」「食事時間が不規則」、「炭水化物過多」などの問題のある食べ方を控えなければなりません。

「食事の残念サイクル」として「早食い→満腹感が少ない→もっと食べたい→間食どか食い→血糖値の乱れ→栄養バランスが崩れる→早食い」を管理栄養士の浅野氏が指摘しました。この「残念サイクル」を崩すためにはポテト、マカロニ、春雨、マヨネーズ系サラダを除く野菜を食事の最初に食べることです。外食時に①野菜を追加してベジファースト②単品よりも定食・おかず付き③調味料を追加しないと3つのポイントを指導しました。

外食対策としては、 たとえば立ち食いそば屋では、ワカメ、ネギ、卵のトッピングの追加、つゆと麺は半分残す覚悟で、おにぎり・いなり寿司の追加はダメ、麺はすすらずによく咀嚼するなど細かい点についてアドバイスを行いました。同じく牛丼屋では、丼よりも定食を選択し、野菜、トロロなどの小皿を足すこと、小盛を注文することなどを浅野氏が指導しました。コンビニでは、弁当ではなく、自分で定食メニューを作ることが提案され、一例としておにぎり、サラダセット、インスタントみそ汁で構成する工夫などが示されました。そのほか、肉を食べる場合は揚物、ハンバーグなどの加工肉ではなく、焼肉などのシンプルなものを、間食はヨーグルトやナッツ、スティック野菜などが勧められ、飲み物では「みえない糖」に注意し、スポーツドリンクや缶コーヒーは控えてもらいたいとアドバイスしました。

最後に浅野氏は外食5つのポイントとして、「(1)ダブル炭水化物はやめる(2)食事時間にリズムをつける(3)食事の最初に野菜を食べる(4)加工の少ない食材を選ぶ(5)間食は足りない栄養素を補給する時間」を示し、「食べないで我慢するのでなく、自分に合った食事を選ぶ力をつけてほしい」と説明しました。

中野 ジェームズ 修一氏(フィジカルトレーナー)が、運動でできる糖尿病予防について以下の通りアドバイスしました。

糖尿病を運動で予防するためには、大きな筋肉で多くの糖を効率的に使うことが求められます。そのため考案された運動では、負荷設定が少し高めにされ、筋肉量が多い太ももなど、下半身の筋肉を多く使用します。運動は、畳半畳程度で場所をとらず、5分程度ででき、スクワット、膝のアップを中心に9つの動作×10回で構成され、これを2セット行うものです。

中野氏は「運動は、一度習慣付けると長く続く。仕事の合間などにこの運動を行うことで、健康を維持してほしい」と期待を寄せました。

朝食抜きの人は動脈硬化リスクが高くなる。

11月 8th, 2017 by 曽野医院 コメントはありません »

朝食を抜く習慣が、非冠動脈性(非心血管性)および全身性のアテローム性動脈硬化症のリスク増加と関連することが、スペイン・Centro Nacional de Investigaciones Cardiovasculares Carlos IIIのIrina Uzhova氏らの研究で示されました。

Journal of the American College of Cardiology誌2017年10月10日号に掲載されました。

著者らは、心血管疾患リスク因子および無症候性アテローム性動脈硬化症の存在・分布・進展と、朝食パターンとの関係を調べた。

40~54歳の4,052人の参加者から、生活習慣、複数の血管内イメージングデータ、臨床共変量を収集しました。

朝食パターンは以下の3つで検討しました。
・高エネルギー朝食:朝食が1日の総エネルギー摂取量の20%超(全体の27%)
・低エネルギー朝食:朝食が1日の総エネルギー摂取量の5~20%(全体の70%)
・朝食抜き:朝食が1日の総エネルギー摂取量の5%未満(全体の3%)

分析の結果、朝食抜きは高エネルギー朝食と比べて、従来の食事性心血管疾患リスク因子の存在とは関係なく、非冠動脈性(非心血管性)アテローム性動脈硬化症及び全身性アテローム性動脈硬化症の高い有病率と関連していました。

試験の共著者であるTufts大学(マサチューセッツ州、ボストン)のJose L. Penalvo氏は、本研究から得られるメッセージは単純なもので、「より良い朝食を食べれば、動脈のプラーク発生をより予防することができる、ということである」と、theheart.org | Medscape Cardiologyに対し述べました。

Penalvo氏は、朝食を抜くことは他の行動を招く傾向がある点も付け加えました。

「朝食を食べれば、午前中に空腹になることはなく、自動販売機でスナックを買って食べたりすることもないだろうし、そのほかの似たような行動もしないだろう」

公費インフルエンザ予防接種は10月15日より始まります。

10月 11th, 2017 by 曽野医院 コメントはありません »

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平成29年度まちぐるみ総合健診結果説明会のお知らせ

5月 18th, 2017 by 曽野医院 コメントはありません »

平成29年5月31日午後2時から

加東市東条公民館で

平成29年度まちぐるみ総合健診結果説明会

が行われます。

自分にあった予防と治療~高血圧~

という題でお話をさせて頂きます。

お越しをお待ちして居ります。

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事後報告

平成29年5月31日大勢の出席者に見守られ、無事に説明会を終えることができました。

出席者及び加東市役所健康課の方々に深謝致します。

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以上の写真は石田龍夫様のご好意で掲載致しました。

日医、受動喫煙防止強化で全国規模の署名へ 横倉会長「膠着状態打開する」

5月 17th, 2017 by 曽野医院 コメントはありません »

厚生労働省がまとめた受動喫煙防止の強化策を盛り込んだ法案が、自民党との調整が難航していることにより国会提出できない状況が続いていることを受け、日本医師会(日医)は同法案の成立を後押しするために全国規模での署名活動を開始する。10日の記者会見で横倉義武会長は、「膠着状態を打開しなくてはいけない。署名は国会会期末までに相当数集まるだろうから、その段階で提出したい」と述べた。

曽野医院の桜

4月 5th, 2017 by 曽野医院 コメントはありません »

ことわざに 『桜の木を切る**はいない』 と言われますが、

当院の短く切られた桜の木に花が咲き始めました。

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「禁煙は愛」by 日本医師会

3月 29th, 2017 by 曽野医院 コメントはありません »

禁煙は愛

健康被害は分煙では防げません!

喫煙による死者は国内だけで年12万~13万人に上るとも言われ、喫煙はさらに、家庭や職場、街中など喫煙者の周りの人たちにも健康被害をもたらします。喫煙者の同居家族の肺がんリスクが通常の1.3倍に高まります、たとえ分煙をしても、たばこの煙の害は完全には防げません。大切な家族や周りの人たちを受動喫煙から守る唯一の手段である禁煙は「愛の証」です。

症 例 報 告

2月 15th, 2017 by 曽野医院 コメントはありません »

患者M様が診察室に入って来ました。

熱は36.8℃ 昨日から鼻水が止まらなくなり、咳もひどい。

体も少しだるい。 と訴えています。

診察をすると咽頭はそれほど赤くなく、扁桃腺の腫脹もありません。

聴診上右肺にラ音を聴取し、肺炎の疑いで胸部レンドゲンを撮らせて頂きました。

異常はありませんでした。念のためにインフルエンザのキット検査を行いました。以下の通りです。

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検査を受けた人はもちろん、検査をした人もびっくり

見事な A型インフルエンザ が出ているのではありませんか!!

早速インフルエンザの治療に入らせて頂きました。

インフルンザは常に高い熱が出ると思われがちですが、37℃前半や平熱の方さえ

キット検査で陽性反応が出ることがあります。普通の風邪の場合も見られますが、

インフルエンザの患者様は関節痛や体の疼痛を訴える傾向が強いようです。

インフルエンザの流行を食い止めるためにも、インフルエンザに罹った時は最低5日間の自宅療養(社会的隔離)が必要です。学校や職場復帰の場合は、もう一つ大切なことは熱の無い状態(平熱状態)は二日間が必要です。不完全な隔離は学校や職場などのインフルエンザの蔓延を起こします。

インフルエンザの流行する季節に手洗い、うがいを励行し、健康管理(十分な睡眠をとり、タバコ、アルコールをほどほどにする、好き嫌いなくバランスのとれた食事を摂るなど抵抗力を低下させないため)と共にインフルエンザの予防接種も大切です。(インフルエンザワクチンを接種されても、抗体ができるまでは約2週間かかります。インフルエンザの流行シーズンまでに受けるのが望ましいです。)

高尿酸血症

1月 18th, 2017 by 曽野医院 コメントはありません »

明けましておめでとうございます。

今年も皆様の健康つくりに微力ながらご協力をさせて頂きますので、宜しくお願いします。

健康診断で尿酸が高いことが指摘される方は年々増えています。

これは生活様式に関係しているようです。尿酸が高いことは痛風を惹起し、腎機能をも悪化させます。尿酸が高い方において、食事療法、飲酒制限、運動の推奨といった生活指導は大変重要です。ある製薬会社で行ったアンケート調査では、食事や飲酒に気を使っていながらも誤って認識されている方もいらっしゃいました。

今日はこのことについてお話致します。

プリン体制限は何よりも重要?
プリン体の摂取を制限することがとにかく重要と考えている方が多くいました。しかし、食事療法の主眼は、プリン体の制限よりむしろ総エネルギーの制限の方が大切です。特に肥満傾向にある尿酸の高い方は、摂取エネルギーの適正化が食事療法の第一に挙げられています。

プリン体ゼロなら大丈夫? ビールと高尿酸血症
尿酸の高い方には、ビールを避ける方が多くいます。そのため、「プリン体ゼロ」や、焼酎など蒸留酒に変える方がいます。アルコール飲料は、プリン体の有無にかかわらず、それ自体の代謝に関連して血清尿酸値を上昇させます。アルコールは、種類を問わず摂取量を減らすことが重要です。
不足分は植物性蛋白質で補う
食事の注意点としては肉類の摂取量を減らすと考えている方がいます。動物性蛋白質は血清尿酸値を上昇る点は正しいですが、肉や魚の摂取量を減らすと蛋白質が不足する可能性があります。動物性蛋白質は摂り過ぎに気を付けることともに、不足分は納豆や豆腐等の植物性蛋白質で補うことが大切です。
尿酸値を上げると誤解されやすい食べ物
鶏卵や魚卵、チーズを避けるという尿酸の高い方がいます。実はプリン体量は細胞数に比例して多くなります。鶏卵やいくら等の魚卵は、ひとつひとつが目に見えるほど大きい細胞ですから、実はプリン体量は多くはありません。また、チーズ等の乳製品はむしろ血清尿酸値を低下させ、痛風のリスクをも増加させないことが判明しました。ただし、いずれの食材もエネルギーの面では注意が必要です。

生活指導を行って頂いた上でも尿酸値が高い方には、尿酸降下薬の投与を考えた方が良いでしょう。ご遠慮なく当院にご相談下さい。

曽野医院

癌や生活習慣病と喫煙の因果関係

9月 16th, 2016 by 曽野医院 コメントはありません »

癌や生活習慣病と喫煙の因果関係

厚生労働省は8月31日、「喫煙の健康影響に関する検討会報告書(たばこ白書)案」を15年ぶりに改訂し公表しました。

疫学研究などのシステマティックレビューを行い、たばことさまざまな疾患との因果関係を4段階で評価した結果をまとめました。

因果関係が推定するのに十分な証拠がある(確実)のは以下のものです。

① 肺、口腔・咽頭、喉頭、鼻腔・副鼻腔、食道、胃、肝臓、膵臓、膀胱および子宮頸部の各種癌。

②     肺癌患者の生命予後の悪化

③     癌患者の二次癌罹患

④      嗅ぎたばこよる発癌

⑤      脳卒中、虚血性心疾患、腹部大動脈瘤などの循環器疾患

⑥       COPD(閉塞性肺疾患)、呼吸機能低下、結核による死亡などの呼吸器疾患

⑦       2型糖尿病の発症(量反応関係を認められ、機序としては、炎症、酸化ストレス、内皮機能障害による耐糖能の悪化、ニコチンによるインスリン抵抗性の亢進など)

⑧      歯周病

⑨      受動喫煙による肺がん、脳卒中、虚血性心疾患の罹患

⑩      小児の受動喫煙と喘息の既往

⑪      妊婦の能動喫煙および小児の受動喫煙と乳幼児突然死症候群(SIDS)との関連

報告書では喫煙による年間死亡者数は、世界では能動喫煙により約500万人、受動喫煙により約60万人と報告されており、日本ではそれぞれ約13万人、約1万5,000人(肺癌、虚血性心疾患および脳卒中による死亡)と推計されています。

厚生労働省は日本の受動喫煙防止対策や脱たばこ対策は、2014年時点で国際的にも最低レベルと指摘し、国を挙げた対策の実施が必要としています。