体脂肪には皮下脂肪と内臓脂肪があります。ダイエットの目的はこの体脂肪を減らす目的としていますが、最近では、内臓脂肪を減らすためにダイエットをしているという人も少なくないようです。内臓脂肪は肝臓、腎臓など内臓のまわりに存在し、蓄積されるのが早いですが、分解されるのも早いという性質を持っています。
どのような理由で、内臓脂肪は危険視されているでしょうか?
動脈硬化に起因する脳梗塞、心筋梗塞など生死に関わる恐ろしい病気は、
内臓脂肪の増加によって起き易い高脂血症や高血圧と関わりがあるからです。
内臓脂肪は人間の体に害を与える悪玉的な存在であるという事実が重く見られています。内臓脂肪は過剰な血糖の上昇を安定させるのに必要なインスリンの働きを低下させます。インスリンの効果が減ると、糖尿病などの生活習慣病に罹り易くなります。時に致命的になる心筋梗塞や脳梗塞は、血糖値の上昇で動脈硬化が進み、血管の脆弱性や血栓ができることなども一因です。
だから、内臓脂肪が増えても健康にいい影響はありません。コツコツと食事療法と運動療法(特に有酸素運動)を続けることで、内臓脂肪の増えにくい体作りを目指しましょう。
内臓脂肪
5月 25th, 2010 by 曽野医院 Leave a reply »
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