糖尿病の血糖目標値改定 学会、国際基準で3区分

5月 17th, 2013 by 曽野医院 Leave a reply »

共同通信社 5月17日(金) 配信

日本糖尿病学会は16日、糖尿病治療の血糖管理目標値を改定し、合併症を防ぐには血糖値「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」を7・0%未満とするなど3区分にすると発表した。

HbA1cは日本独自の「JDS」という値が使われてきたが、学会は4月から国際基準の「NGSP」に統一した。JDSより0・4ポイント高くなる。糖尿病の診断基準はJDSでは6・1%以上だが、NGSPでは6・5%以上。

新たな管理目標値はNGSPの数値。「血糖正常化を目指す」は6・0%未満、「合併症予防」は7・0%未満、「治療強化が困難な場合」は8・0%未満。6月から施行する。

従来の目標値は5区分で分かりにくいとの指摘があり、国際基準への表記統一に合わせ、見直した。学会は、HbA1cで記載する場合は、JDSではなく、NGSPを使うよう呼び掛けている。

日本糖尿病学会の門脇孝(かどわき・たかし)理事長は「患者の年齢や、低血糖を起こすリスクを考えて、目標値を緩和することも必要だ」と話した。 HbA1cは、全身に酸素を運ぶ赤血球のヘモグロビンに余分なブドウ糖がくっついたもので、数値は全ヘモグロビンに占める割合を表す。赤血球の寿命は約120日間で、HbA1cは測定から1~2カ月前の平均血糖値を知る指標となる。

糖尿病は増えつつ現代病の一つです。失明(糖尿病性網膜症)、透析状態に陥る(糖尿性腎症)、神経障害いわゆる3大合併症起こします。動脈硬化を惹起し、脳血管障害、虚血性心疾患を発病させ、認知症、悪性腫瘍(がん)の発生にも関わっているようです。治療の基本は食事、運動療法ですが、遺伝の関与やその他の病気による合併症で薬物療法が必要な場合も多々あります。最近は新しい治療薬の出現でコントロールがし易くなりました。気になさる方は気軽にご相談下さい。                   曽野医院

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