症 例 報 告

2月 15th, 2017 by 曽野医院 Leave a reply »

患者M様が診察室に入って来ました。

熱は36.8℃ 昨日から鼻水が止まらなくなり、咳もひどい。

体も少しだるい。 と訴えています。

診察をすると咽頭はそれほど赤くなく、扁桃腺の腫脹もありません。

聴診上右肺にラ音を聴取し、肺炎の疑いで胸部レンドゲンを撮らせて頂きました。

異常はありませんでした。念のためにインフルエンザのキット検査を行いました。以下の通りです。

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検査を受けた人はもちろん、検査をした人もびっくり

見事な A型インフルエンザ が出ているのではありませんか!!

早速インフルエンザの治療に入らせて頂きました。

インフルンザは常に高い熱が出ると思われがちですが、37℃前半や平熱の方さえ

キット検査で陽性反応が出ることがあります。普通の風邪の場合も見られますが、

インフルエンザの患者様は関節痛や体の疼痛を訴える傾向が強いようです。

インフルエンザの流行を食い止めるためにも、インフルエンザに罹った時は最低5日間の自宅療養(社会的隔離)が必要です。学校や職場復帰の場合は、もう一つ大切なことは熱の無い状態(平熱状態)は二日間が必要です。不完全な隔離は学校や職場などのインフルエンザの蔓延を起こします。

インフルエンザの流行する季節に手洗い、うがいを励行し、健康管理(十分な睡眠をとり、タバコ、アルコールをほどほどにする、好き嫌いなくバランスのとれた食事を摂るなど抵抗力を低下させないため)と共にインフルエンザの予防接種も大切です。(インフルエンザワクチンを接種されても、抗体ができるまでは約2週間かかります。インフルエンザの流行シーズンまでに受けるのが望ましいです。)

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